MIN-NANO / UNION TOKYO 3rd ANNIVERSARY

MIN-NANO / UNION TOKYO 3rd ANNIVERSARY

Talking with GORO (MIN-NANO)

2018年にオープンしたUNION TOKYOの3周年を記念して、同じ東京ローカルであるブランドやショップなど4組とタッグを組んだスペシャルコレクションが4月20日に発売。第二弾は東京は池ノ上を拠点に、今や東京のストリートシーンを語る上では欠かせない名店「MIN-NANO」を迎えたスペシャルメイクアップ。同店オーナーでありグラフィックデザイナーとしても知られる中津川吾郎 氏とUNION TOKYO ストアディレクター Lono Brazil III による対談形式のインタビューを敢行。氏が考える東京とLAのストリートカルチャーや、UNIONとの関係について話を聞いた。

Text:Sota Nagashima


「コアなお客さんたちに、どう響かせるかを考えた」

―まずはMIN-NANOの紹介も兼ねて、オープンの経緯から改めて教えていただけますか?
GORO:オープンは2009年になります。元々バンドをやっていて、そのバンドとビジネスを両立したいなという思いがあったので、普通に会社勤めというよりは自分で仕事してみようと、それで最初は自転車屋としてスタートさせたんです。そこから自分の好きな物を置くようになって品揃えも変わってきて、今に至るという形です。10代の頃に通っていた原宿のセレクトショップなどにすごい影響を受けていたので、基本的には自分の好きなものだけを置く、そういうスタイルのお店を自分でもやりたいと始めたのがきっかけですね。

―自転車屋から、そういった現在のスタイルに至るまでの決定的なきっかけは何かあったのでしょうか?
GORO: 1番のきっかけは、2011年ぐらいのLAではOFWGKTA(オッドフューチャー)周辺にてムーブメントが起きていて、その辺のムーブメントやカルチャーがすごい新鮮だったんです。

LONO:そうなんですね。

GORO:ハードコアもヒップホップも両方の音楽がリンクしているシーンで、タイラー(オッドフューチャーの中心人物)のキャラクターだったり、彼らが作っている洋服もおもしろかった。LAへとりあえず行ってみようという感じで行って、そこで自分にとっては新しいカルチャーが体験できて、そこからお店のスタイルが一気に変わっていった気がしますね。その時に今取り扱っているようなブランドの元になるブランドがあることを知りました。その時はInstagramよりTumblrが主流だったと思うんですけど。

LONO:確かに、あの頃はTumblrに情報がたくさんありましたよね。

GORO:そう。Tumblrのリポストとかから情報を掘っていって、こういうコミュニティがあるんだなということとかを知って、そこにアクセスする。彼らは彼らで日本人から連絡が来ることって多分まだそんなに無かったと思うので、新鮮に思ってくれて。そこからパートナーになっていったり。それがちゃんとお客さんも分かってくれて、ムーブメントとして拡がっていく感じも楽しくて、それが洋服の方へ一気にシフトしていくきっかけではありますね。

LONO:そのGOROさんが行った2011年頃のLAって、お店も増えて都会っぽくなっていったタイミングなのかなと思います。ストリートシーンだけでなく、全体的な動きが生まれてきて、ファッションでも個性ある人たちがどんどんそこから出てきたのかなと思います。

―そのLAへ行かれる前も海外ブランドのアイテムは扱っていたのでしょうか?
GORO:いわゆる並行輸入というか、日本で売ってないスケートシューズや、スケートブランドのロゴがメインじゃないアーティストのバッググランドを感じるアイテムなどを海外で買ってきて置いたりしていました。とりあえず実験という感じでやっていましたね。PALACEとかがまだ日本で売ってない時にイギリスから買ってきて、実際問題どうなんだろうみたいな。

LONO:すごいですね。場所的にも、その当時の池ノ上でそういうことをやるとどうだったんですか?

GORO:正直近所の人たちには変な店だと思われていたと思います。ただ、その時既にお店には自分にとって興味深い方たちが来てくださっていたから、どちらかといえばその人たちにどう響かせるかを考えていました。そこから徐々に裾の尾が広がっていけば良いかなと。それこそ最初は別に池ノ上で続けていくつもりじゃなかったので、本当に全てとりあえずやってみようで始めて、そこから変えていけば良いかなと思っていたので。でも、普段アッパーな場所にはいない人が来てくれたり、スローな雰囲気があるのでゆっくり話せるとか、今となっては良かったなと思いますね。情報があまりない中、このお店を見つけてくれた時点で相当な物を潜り抜けて来てくれているので、好きなものは似ているし、秘密結社みたいな独特なコミュニテイがありましたね(笑)。

LONO:GOROさんもそうですけど、僕ブログってすごい重要だと思うんですよね。何でこれが良いかとかその思いをちゃんと文章で書いているのは、当時はすごい貴重な情報だと思うし、そこから共感してお店へ訪れている人もたくさんいるはずで、今でも良いなと思いますね。

GORO:昔は手段がそれしかなかったけど、今はそこって逆に伝え辛い部分でもありますよね。僕は個人的にBOUNTY HUNTERのヒカルさんのブログとかにすごく影響を受けていて、情報量がすごいんですよ。例えばブランドを紹介する時に、それに一つ付随するカルチャーだったりを伝えるのは、自分の周りでは普通のことだったんですよね。ただ服を載せるだけじゃ伝わらないから、正直商品画像も綺麗じゃないし(笑)。過去のブログを全部読みましたって言ってくれる人もいたりしますし、ブランドを紹介する日本でのプロフィールが、僕のブログの情報がオフィシャルになってたりもしていて。

LONO:あぁ、分からない人はそのまま使っちゃいますよね(笑)。

GORO:そう、だから責任重大だなと思って(笑)。変なことは書けないですけど、もちろん好きでやっているから、何故好きなのかはちゃんとお客様と共有したい。

―今はインスタで手軽に上げて終わりの人たちが多いですもんね。
GORO:そうですね。UNIONもヒストリーがWEBサイトに載ったりしていて、FRONTMANの出自とかも知れたり、歴史を改めて読むとすごい意味があるなと思いますね。ワンシーズンだけ着て捨てるんじゃなく、好きになって自分の中で特別な物になっていくには絶対そういうストーリーテリングが必要になると思いますね。

UNIONとMIN-NANOの関係

―LONOさんがMIN-NANOやGOROさんの事を知ったのは?
LONO:僕はずっと海外にいて知っていても来れなかったので。たぶん代々木上原のBACKDOOR / SUPPLYの2人を経由して、距離が近付いたのかなと思います。後は、よく海外のブランドをやっている人が来るとGOROさんとコラボしてたりするので、そういうところで会ってたのかな。NYもLAの人もみんな原宿にももちろん行くけど、GOROさんの所にも行きたがるのは、向こうでも日頃チェックしていて、それだけ魅力を感じているんだろうなと思っていました。

―やはりLONOさんの海外のコミュニティでもMIN-NANOは話題に上がるんですね。
LONO:MIN-NANOのように奥まった場所にあっても、自分のやりたい世界観を出せていて、それこそブログとかで日本語を読めない人たちにも伝わって、さらにGOROさんっぽいとみんなが思うキャラクターが根付いてる所もすごいなと思います。

GORO:今も海外の知り合いから、よく日本に来たいと連絡が来るんですけど、来たいって言ってくれることが嬉しいですし、そこに応えたいと思いますよね。

LONO:本当にびっくりするくらい全員東京へ来たいって言ってくれるので、嬉しいですよね。目線は海外にももちろん向けつつも、日本のコミュニティでちゃんとできているからこそカッコイイと思われると思うので。こっちなりの解釈でこういうことをやっていて、こういうことが盛り上がっていますよというのをちゃんと作っていきたいですよね。

GORO:そうですね。どうせなら向こうの人から買いたいと思ってもらえるような物を作りたいですし、実際に海外の友達からこれ欲しいんだけどってDMとか来ると単純に嬉しいですよね。

―海外からインスパイアされつつも、日本のカルチャーへとしっかりアウトプットしていようとしている点は両ショップの共通点とも言えそうですよね。
GORO:お客さんの目線としてUNIONのセレクションを見ていても、ブランドやプライスのレンジもすべてミックスした上でのスタイルの提案というのは、ある意味自分のやりたいことの一つですし。MARNIやOAMCとストリートブランドを同軸で見せるのは、僕は1番カッコイイことだと思います。そういう価値観を提案する店があると考え方が養えて豊かになるし、自分も規模感は違えど、少しでもそういうきっかけを作りたいという心持ちでお店をやってます。UNIONを見ていてもそれはビシビシ感じるので、後はそれをどう続けていくか…。それが1番大変なんですけど(笑)。
LONO:そうなんですよね、それを長くやるということが大事だし大変。でも、おもしろいところでもありますよね。



―GOROさんは本国のUnionへ行かれたことは?
GORO:もちろん、あります。LAへ行った時が初めてのUNIONだったんですけど、思ったより小さいなというのが最初の感想でした(笑)。なんとなくイメージで勝手にそう思っていて。でも、LA BREAのあの雰囲気とお店の雰囲気がすごく良いですし、2階の方にアッパーなブランドが並んでいて、既に今の感じはもう出来上がっていて、とっぽいお店だなという印象でした。

―先程の2011年頃に行かれたのでしょうか?
GORO:そうです。その時に日本人の知り合いの家に泊めさせてもらっていたんですけど、その人とルームシェアしていた人がLA BREAのStussyの店員さんだったので、ホームパーティしたりして面白かったですね。Supremeの店員が普通に家にいるぞみたいな(笑)。不思議な感じでしたね。
LONO:良いですね、私生活の方まで見れちゃうというか(笑)。
GORO:僕が取り扱っているスモールブランドの子たちはUNIONにセレクトされることが一個のステータスであったり、目標にしている感じがあって。それがすごく印象的でしたね。UNIONがその周りのコミュニティを大事にしてるからこそ、ああいう感じになっているのかなと思いました。

―ブランドやコミュニティなど、海外のファッションシーンにおいて御二人が最近気になっていることってありますか?
LONO:僕は最近、アーティストが作る服がおもしろいなと思っていて。今はマーチ的に出すものも服を全部できるレベルになってきて、奥深くやれるようになってきた気がしてるんですよね。その人のバックボーンやストーリーがあるから、尚更魅力的に感じるんですよね。
GORO:洋服が最初じゃないというかね。
LONO:そうなんですよね、自然で売り込み感がないというか。今そういう人たちをピックしていきたいなと思ってますね。
GORO:ピーター・サザーランドのCNYや、GROVELANDなんかもアーティスト発の良いブランドですよね。後は、それをどこまで洋服に落とし込むか。結局有り物のボディのTシャツにプリントとかだとプロダクト的に限界があるし、かと言ってあんまり洋服っぽくなってきちゃうと結構難しいと思うので、そのバランスではあると思いますが、おもしろいとは思います。
LONO:良い意味で誰でも生産がしやすく、ボディはこれが良いとか理解できてる時代になってきたので、下手なものは作らなくなってきてるのもあると思います。
GORO: LQQK STUDIOの子たちとか、作品を服にする時に作家の意図を理解したプリンティングができるコミュニティもあるので、そこで商品に深みが出てより良い物になっている気がしますよね。
LONO:後、生産がLAに変わったり、国内でやることで環境の無駄も作らないし、効率も良くできるようになってきてる。それがまた尚更インディペンデントに動けている理由にもなっているのかなと思いますね。東京でも同じ様な目線を持っている人は今後増えていくと思うので、チェックしていきたいですね。
GORO:今はブランドというよりは、ナタリーのコーヒー屋(HOTEL DRUGS)だったり、迫田くんのところ(BARBER SAKOTA)だったり、場所やお店ありきのクリエイションは増えている気がしますよね。感情移入しやすいですし、単純に友達のところはできるだけサポートしたい。助け合いみたいな(笑)。
LONO:本当に今は助け合いの時代のですよね(笑)。今までお世話になった人たちに何かしら落とせて、回るようにしたいですよね。

―今回のUNIONとMIN-NANOのコラボもそうですよね。
GORO:知ってる人は知っているかもしれないけど、この組み合わせ自体がサプライズという人も結構多いと思うので、楽しみですよね。

コラボレーションアイテムの製作背景について

―今回製作されたアイテムは、それぞれどんなテーマがあったのでしょうか?
GORO:このTシャツのウサギは一応LONOくんと僕です。後、ちょうどそれぞれの周年が近かったので日付けも入れたりしてます。最初にオファーをもらった時にUNIONっぽさってなんだろうと考えたのですが、それよりは普段の自分っぽいテンションを一回ぶつけてみようと思ってやりました。自分の中でLONOくんといえば身体がデカいから。
LONO:結構な大きさになっちゃってますけど(笑)。
GORO:だいぶ僕が小さくなっちゃいました(笑)。
LONO:後、FRONTMANの頭にもあるリングが付いている。30周年でFRONTMANが復活しましたけど、あえてそのまま使ってないのは結果的にタイミングが良いのかなと思いますね。
GORO:たぶんこれから色々なFRONTMANが出てくると思うので、最初は分からなくても良いかなぐらい(笑)。海外の人からまたアイツは外しやがってとか、捻くれてるなと思われても良いですし(笑)。フロントのロゴはフーディも同じですが、MIN-NANOと頭文字をUNIONのロゴに組み合わせました。メインのロゴだしアンタッチャブルなのかなと思いつつ、とりあえず出してみたら通っちゃって。良いんだ、みたいな(笑)。
LONO:それぐらいのテンションがGOROさんっぽくて良いなと思います(笑)。GORO:でも、全く違うよりはUNIONの文字の雰囲気は残しつつも、ちょっとふざけてるのは有りかなぁと思って、自分的には気にいってますね。
LONO:フーディはUNIONでオレンジを販売、MIN-NANOでは黄色というあえて似た色のバリエショーンでそれぞれ分けて発売するのも、おもしろい取り組みになったかなと思います。1店舗に集中しないで両方に来ることも大事かなと思ったので。
GORO:それぞれのお客さんが行き来してくれるようになったら良いですよね。それがお互いお店を持っている場合の強みかなと思います。

PRICE
MNION HOODIE:¥19,800
MNION TEE:¥7,920
MIN-NANO SOCKS:¥2,970
MNION BANDANA:¥1,980

RELEASE DATE
2021/4/20 (The)
UNION TOKYO ONLINE STORE:AM9:00
UNION TOKYO STORE OPENING HOUR:AM11:00

2021/4/23 (Fri)
MIN-NANO STORE OPEN OPENING HOUR:PM15:00

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