KNOW THE LEDGE / INTERVIEW WITH SHANIQWA JARVIS

KNOW THE LEDGE / INTERVIEW WITH SHANIQWA JARVIS

世界中の名だたるファッションブランドのルックブックやキャンペーンヴィジュアルを撮影し、独自の世界観をもって被写体の個性を浮立たせる女性写真家、Shaniqwa Jarvis。UNIONでも販売される彼女の写真集を見てもらえばその世界観の一部を感じ取れるであろう。UNIONのChrisとも旧知の仲である彼女がUNION OSAKAのオープンのタイミングで来日した際に、Chrisも同席の下、彼女自身のパーソナル、そしてクリエイティブに迫るインタビューを敢行した。



―自己紹介として、プロフィールと現在の活動について教えてください。
Shaniqwa 名前はShaniqwa Jarvisと言います。職業は、フォトグラファー、ディレクター…あとはコメディアンです(笑)。
NYのアッパーウエストサイド出身で、家族がみんな写真が好きだったので幼い頃から写真は身近にあるものだったので自然と興味を持つようになりました。心理学の勉強をするために大学に行ったのですが、途中で退学して写真学校に通いました。そのおかげもあって人の心情をわかった上で、カメラを通して被写体を写し出すことが私の持ち味にもなっていると思います。

―幼い頃に写真に興味を持ち始めた頃、その他にも魅力的に感じたカルチャーはありましたか?
Shaniqwa 音楽や映画ももちろん好きだったんですけど、母が旅行が好きだったのでよく旅に連れて行ってもらっていました。音楽は小さい頃のベビーシッターでいろんな国の人に面倒を見てもらっていたので、いろんな国のレコードを聴く機会がありました。母もレコードコレクターだったので家にたくさんのレコードがあって、いろんな音楽を聴くことができました。今もプレイリストにいろんな国の音楽が入っているので、周りのみんなから笑われます(笑)。
Chris アメリカで幼少期を過ごしていると、旅行に行くという文化に触れる機会が少ないんです。「タイに行く」と言ったら、「そんな遠いところに行くのか?」と言われるような感じで。でもいろんなところに旅をしていた彼女から勧められて、いろんな国に行くようになって、日本に来て買い付けをしたりするようにもなったから、彼女に出会っていなければまったく違う人生を歩いていたかもしれません。本当に感謝しています。



―心理学も学ばれて、その後に写真家になろうと思ったターニングポイントなどはあるのでしょうか?
Shaniqwa マサチューセッツで通ってた大学の2年生の時に1年間休学して、一旦NYに戻ってインターンシップとかで何かを経験してみようと思ったんです。でも遊びすぎてインターンシップの出願に申し込みそびれて…(苦笑)。1年間どうしようか…と思っていた時にファッションマガジンの『Paper Magazine』のインターンシップに入れることになったので、最初はライターとして入りました。でも小さい規模の編集部だったので、ライターでもいろんな仕事をしなければなりませんでした。初めて行った撮影現場がリーバイスの撮影だったんですが、その風景を見て圧倒されて、「私はこっち(撮る側)の人間だ」と思ってしまったんです。それがフォトグラファーを志したきっかけですね。
そこから大学に復学はしないで写真学校に通いました。



―写真学校を卒業して写真家としてのキャリアがスタートしたと思うのですが、初めて撮影した作品のことは覚えていますか?
Shaniqwa 卒業してからはお金もないので、すぐにフォトグラファーとして活動することは難しかったんです。なので『Timeout Magazine』で写真についてのエディターをやっていて、それは写真学校の大学院にあたる時期だと思ってまいす。昼は街の写真を撮って、夜は友達の写真を撮って…と1日中ずっと写真を撮っていました。その時の友達が私にとても大きな影響を与えてくれた人たちだし、その時過ごした時間がかけがえのないものになっているので、その時期を大きな作品と言ってもいいかもしれません。ちょうどその頃にUNIONで働いているChrisとも出会いました。

―その頃と現在で、写真を撮る時の気持ちの変化ってありますか?
Shaniqwa 若い頃は常にクリエイティブなマインドで、とにかく撮るのが楽しくてたくさんの 写真を撮っていました。最初に日本に来た時もたくさんの写真を撮りました。今は、仕事のために撮ることが多くて、プライベートで写真を撮りたくてもそれをスケジュールに組み込まなければいけないので、いろいろな制限が出てきてしまいます。経験を積んだことで研ぎ澄まされた感覚ももちろんあるので、今は完璧なライティングやアングルを求めて撮ってしまうということもあります。今はオフの時間を設けて写真から離れることで、インスピレーションを受けるものに目を向けるようにしています。そういう意味では、クリエイティブに対する調整がここ数年でできるようになったのかもしれません。

―そういうオフの時に受けるインスピレーションの源となるものには、どういったものがありますか?
Shaniqwa もともと建築などもすごく好きで、高校生の頃は建築も勉強していました。自分の仕事にするには向いていないと思って諦めたんですけど、今でも興味があるので建築物の細部などをじっくり見たりします。あと料理も、実際シェフに会って、素材やレシピ、技法について聞いたりすることも好きです。以前は女性で成功を収めた人の本を読んだりして、そこからインスパイアされることもありました。



―これまでのキャリアの中で重要だと思っている作品は何ですか?
Shaniqwa 自分のクリエイティブを発揮できるように、いつも最善を尽くしているので、これが重要だと思ったり、これがお気に入り、という作品はないんです。でも、一番自慢できるのはオバマ氏を撮影できたことです。すごく緊張したし、たくさんのいい話を聞かせてくれました。

―Chrisと出会ってから今まで、一番の思い出となる出来事は何ですか?
Shaniqwa スタイルブックを作れるくらいChrisの写真はずっと撮らせてもらっています。若い頃は時間を持て余すとChrisについていろんなところに行っていました。UNIONの横の路上で写真を売らせてもらったりもしていました。だから数えきれない思い出があります。



―UNIONでも販売されているこの写真集はどういったものか教えてください。
Shaniqwa 自分の周りにいる友人や面白い人をリアルに写し出すように撮った写真を集めた作品になります。この続編も作りたいんですけど、なかなか時間がなくて…(苦笑)。



―では最後に、UNIONのファンに向けてメッセージをお願いします。
Shaniqwa 水をたくさん飲んでね(笑)。あとは、自分をよく知るための時間をたくさんつくってください。そうすれば最善を尽くすための道が見えてくるので。

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世界中の名だたるファッションブランドのルックブックやキャンペーンヴィジュアルを撮影し、独自の世界観をもって被写体の個性を浮立たせる女性写真家、Shaniqwa Jarvis。UNIONでも販売される彼女の写真集を見てもらえばその世界観の一部を感じ取れるであろう。UNIONのChrisとも旧知の仲である彼女がUNION OSAKAのオープンのタイミングで来日した際に、Chrisも同席の下、彼女自身のパーソナル、そしてクリエイティブに迫るインタビューを敢行した。



―自己紹介として、プロフィールと現在の活動について教えてください。
Shaniqwa 名前はShaniqwa Jarvisと言います。職業は、フォトグラファー、ディレクター…あとはコメディアンです(笑)。
NYのアッパーウエストサイド出身で、家族がみんな写真が好きだったので幼い頃から写真は身近にあるものだったので自然と興味を持つようになりました。心理学の勉強をするために大学に行ったのですが、途中で退学して写真学校に通いました。そのおかげもあって人の心情をわかった上で、カメラを通して被写体を写し出すことが私の持ち味にもなっていると思います。

―幼い頃に写真に興味を持ち始めた頃、その他にも魅力的に感じたカルチャーはありましたか?
Shaniqwa 音楽や映画ももちろん好きだったんですけど、母が旅行が好きだったのでよく旅に連れて行ってもらっていました。音楽は小さい頃のベビーシッターでいろんな国の人に面倒を見てもらっていたので、いろんな国のレコードを聴く機会がありました。母もレコードコレクターだったので家にたくさんのレコードがあって、いろんな音楽を聴くことができました。今もプレイリストにいろんな国の音楽が入っているので、周りのみんなから笑われます(笑)。
Chris アメリカで幼少期を過ごしていると、旅行に行くという文化に触れる機会が少ないんです。「タイに行く」と言ったら、「そんな遠いところに行くのか?」と言われるような感じで。でもいろんなところに旅をしていた彼女から勧められて、いろんな国に行くようになって、日本に来て買い付けをしたりするようにもなったから、彼女に出会っていなければまったく違う人生を歩いていたかもしれません。本当に感謝しています。



―心理学も学ばれて、その後に写真家になろうと思ったターニングポイントなどはあるのでしょうか?
Shaniqwa マサチューセッツで通ってた大学の2年生の時に1年間休学して、一旦NYに戻ってインターンシップとかで何かを経験してみようと思ったんです。でも遊びすぎてインターンシップの出願に申し込みそびれて…(苦笑)。1年間どうしようか…と思っていた時にファッションマガジンの『Paper Magazine』のインターンシップに入れることになったので、最初はライターとして入りました。でも小さい規模の編集部だったので、ライターでもいろんな仕事をしなければなりませんでした。初めて行った撮影現場がリーバイスの撮影だったんですが、その風景を見て圧倒されて、「私はこっち(撮る側)の人間だ」と思ってしまったんです。それがフォトグラファーを志したきっかけですね。
そこから大学に復学はしないで写真学校に通いました。



―心理学も学ばれて、その後に写真家になろうと思ったターニングポイントなどはあるのでしょうか?
Shaniqwa マサチューセッツで通ってた大学の2年生の時に1年間休学して、一旦NYに戻ってインターンシップとかで何かを経験してみようと思ったんです。でも遊びすぎてインターンシップの出願に申し込みそびれて…(苦笑)。1年間どうしようか…と思っていた時にファッションマガジンの『Paper Magazine』のインターンシップに入れることになったので、最初はライターとして入りました。でも小さい規模の編集部だったので、ライターでもいろんな仕事をしなければなりませんでした。初めて行った撮影現場がリーバイスの撮影だったんですが、その風景を見て圧倒されて、「私はこっち(撮る側)の人間だ」と思ってしまったんです。それがフォトグラファーを志したきっかけですね。
そこから大学に復学はしないで写真学校に通いました。



―これまでのキャリアの中で重要だと思っている作品は何ですか?
Shaniqwa 自分のクリエイティブを発揮できるように、いつも最善を尽くしているので、これが重要だと思ったり、これがお気に入り、という作品はないんです。でも、一番自慢できるのはオバマ氏を撮影できたことです。すごく緊張したし、たくさんのいい話を聞かせてくれました。

―Chrisと出会ってから今まで、一番の思い出となる出来事は何ですか?
Shaniqwa スタイルブックを作れるくらいChrisの写真はずっと撮らせてもらっています。若い頃は時間を持て余すとChrisについていろんなところに行っていました。UNIONの横の路上で写真を売らせてもらったりもしていました。だから数えきれない思い出があります。



―UNIONでも販売されているこの写真集はどういったものか教えてください。
Shaniqwa 自分の周りにいる友人や面白い人をリアルに写し出すように撮った写真を集めた作品になります。この続編も作りたいんですけど、なかなか時間がなくて…(苦笑)。



―では最後に、UNIONのファンに向けてメッセージをお願いします。
Shaniqwa 水をたくさん飲んでね(笑)。あとは、自分をよく知るための時間をたくさんつくってください。そうすれば最善を尽くすための道が見えてくるので。

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