KNOW THE LEDGE / INTERVIEW WITH Supervsn crew

KNOW THE LEDGE / INTERVIEW WITH Supervsn crew

今年3月にUNIONとの協業コレクションを発表した、世界が注目するLA発のブランドSupervsn。そのコレクション『SUPER UNION』のアイテムラインナップにも現れているように、90年代のスポーツウエアやブラックカルチャーなどをクリエイションソースとし、ウエアブランドとしてだけではなく、多種多様な表現方法でその存在感を飛躍的に膨らませ続ける彼らが、UNION OSAKAオープンに合わせて来日。ブランドについて、チームの活動について、そしてChris/UNIONとの親交について話を訊いた。



―それぞれのSupervsnでの役割を教えてください。
Peter_僕は商品管理をしています。 
Gavin_僕はクリエイティブディレクターとSupervsnのデザイナーです。
John_マーケティングをやっています。
Bethel_私はオペレーションマネージャーです。プレスみたいな役割ですね。

―今回来日している方以外にもメンバーはいらっしゃるのですか?
Gavin_あとStevenというマーケティング担当がいます。

―Gavinさんはどんな青春時代を過ごし、どういったカルチャーに影響を受けてきましたか?
Gavin_昔からスポーツがとても好きで、ユニホームや関連ウエアにもすごく魅力を感じていました。そこから、そういったウエアを着用していたヒップホップのミュージシャンなどにも注目するようになり音楽にのめり込み、次第に、ロックなどのジャンルの音楽も聴くようになりましたね。また学生の頃にスクリーンプリントをやっている友人がいて、やり方を教えてもらってデザインを始めたのが、今の活動へ繋がっていると思います。そういった意味では、どこかで学んだわけではなく、仲間やストリートからさまざまなことを教えてもらいました。15歳の頃ですね。

―将来的に服を作ることを仕事にしたいと思っていたのでしょうか?
Gavin_15歳の頃からデザイナーになることは想像してました。だから、夜通しでプリントをして、仲間が開くパーティに持って行って配ったり、そこで仲良くなった友人と自分たちでもパーティを開いたりするようになったのが、今のクリエイティブの根源になっているとも思います。



―その15歳からSupervsnを始める前までのキャリアを教えてください。
Gavin_クリエイティブな仲間が集まるコミュニティに属していたので、そこでデザインやコンサルタントの仕事をしたりしながら、スクリーンプリントの活動はずっと続けていました。ブランドからオファーがあればデザインもしてたけど、自分のブランドの動きは止めませんでした。メルローズでやっていたフリーマーケットで、Supervsnの前身ブランドと仲間のブランドとポップアップなんかもやったりして、そのキュレーションを任されたりもしていました。その時の仲間は、今ではみんな有名になっていますよ。



―Supervsnを始めようと思ったきっかけや動機はなんだったのでしょうか?
Gavin_Supervsnは4年前の2月に立ち上げたので今年で4周年になります。 ちょうど子どもが生まれたタイミングでスタートしました。“SUPER VISION”とは管理や指揮を取るといった意味があるので、単にブランドをやるだけではなく、コラボレーションの指揮を取ったりするような活動もするクルーとして名前をつけました。

―Supervsnを始めてから、現在のスタッフが集まったのですか?
Peter_もともとGavinがやっていたブランドのファンだったので、Supervsnが始まった時に、お祝いの連絡をしたんです。そこから話が進んでスタッフとして一緒に働くようになりました。
Bethel_その1年後くらいに私も入りました。
Gavin_そもそもSupervsnは、ブランドというよりもクリエイティブエージェンシーとしての側面が強いので、自分たちのウエアを作るというよりも、デザインやディレクションを提供をすることの方が多いんです。そういった活動の中で、先日、マイクロソフトとコラボレーションすることになったんですが、その際のやり取りなども、彼女が中心となって動いてくれました。
Bethel_そうですね。私はSupervsnに入る前はコーチェラ(※アメリカ最大の野外音楽フェスティバル)で働いていたんです。しばらく並行してどちらの仕事もやっていたのですが、私もPeterと同じようにGavinが作り出すものが好きでずっと見ていたし、もっと一緒にさまざまなクリエイティブな活動をしたいと思い、ここで働くことを決めました。



―Supervsnのコンセプトや、どういったものが創造の源となっているか教えてください。
Gavin_学生時代から始めたスクリーンプリントの活動から、いろんなクリエイティブコミュニティを経てきたことが僕の軸になっているので、それがSupervsnのコンセプトにも繋がっているとは思います。カメラを使ってクリエイティブなことをしたり、スポーツ選手のユニホームなどからインスパイアを受けたり、スーパーヒーローがどういった服を着ているかを見たりすることも、Supervsnに反映されていると思います。

―Supervsnを成立させるために、もっともコミットしているカルチャーはなんですか?
Gavin_1番はLAのカルチャーですね。中でも特に、2000年代初期の音楽やアートから強くインスピレーションを受けていますが、その一方で、現代の若い世代とコミットすることも大事だと思っています。ですから、まだ無名なアーティストを発掘して、今後スポットライトを当てられるようにサポートしたりもしています。世の中から目を向けてもらう機会がそれほど多くなかったり、恵まれない生活環境で育ちながらも素晴らしい才能を持っている子たちもいるので、そういった若いアーティストとのコラボレーションにも力を入れていますね。そしていつか、UNIONのようにいろんな世代への対応性もあり、世界中に知れ渡るようなブランドになっていきたいですね。



―現在のファッションシーンに置いてSupervsnはどんな存在でいたいと思っていますか?
Gavin_個人的には、Supervsnはファッションブランドではなく、エナジーブランドと思っています。ですからファッションも、クリエイティブ集団としての表現ツールのひとつとして捉えているんです。もちろんそれがカッコいいと思って続けているし、コラボレーション制作においてもファッションにカテゴライズするというより、ストーリーを紡いでいくことが、Supervsnとしての役目だと考えています。

―先ほど言われていたマイクロソフトとのコラボレーションは、そういった繋がりから生まれたものなのでしょうか?
Bethel_マイクロソフトが若い世代に人気があるブランドとコラボレーションしたがっていると、あるエージェンシーからオファーがあったんです。マイクロソフトとしては初めてのことだったらしいですね。Supervsn全体で取り組んだというよりは、Gavinがクリエイティブディレクターとして参画してコラボレーションしたという形です。
Gavin_意外なオファーだったので驚きました。でもモノづくりのストーリーを大切にしてくれたので、やりやすかったですね。ロゴもシンプルにデザインし、マイクロソフトらしいアイテムを考え、機能にこだわったコレクションになったと思います。



―UNIONオーナーChris Gibbsとの思い出があれば聞かせてください。
Gavin_若い時におばあちゃんの家の庭でスクリーンプリントを刷っていた時に、「すごくカッコいいモノができた!」と喜んでいたら、従兄弟に「そんなのまだまだだよ。UNIONに置かれるくらいのモノを作らないと」と言われてから、UNIONは好きじゃなかったですね(笑)。でも心のどこかで、いつもUNIONのことを気にしていました。そして20歳の頃に、自分たちでやっていたポップアップショップにたまたまChrisが来てくれたんです。そこでとても面白がってもらい、UNIONでも取り扱ってくれるようになりました。だからUNIONとChrisには、とても感謝しています。それと、以前東京に来た時に、恋人から「UNION TOKYOでお土産買ってきて!」とお願いされたんです。そしてそのお土産を渡した日に、結婚を約束してくれたという話もあって(笑)。だからUNION TOKYOへの思い入れも深いですね。

―Supervsnの今後の展望を教えてください。また、日本のファンへ向けてメッセージを。
Gavin_ブランドとしてもクリエイティブエージェンシーとしても、日本でもっと展開していきたいと考えています。日本からウエアを買ってくれるファンも多いし、東京に来ると僕に気づいてくれる人もいる。街にアートや音楽、ファッションが溢れていて、毎回良い刺激をもらうので、できれば年に1回くらいは来たいです。また日本のクライアントへのディレクション提供などもしてみたいですね。

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今年3月にUNIONとの協業コレクションを発表した、世界が注目するLA発のブランドSupervsn。そのコレクション『SUPER UNION』のアイテムラインナップにも現れているように、90年代のスポーツウエアやブラックカルチャーなどをクリエイションソースとし、ウエアブランドとしてだけではなく、多種多様な表現方法でその存在感を飛躍的に膨らませ続ける彼らが、UNION OSAKAオープンに合わせて来日。ブランドについて、チームの活動について、そしてChris/UNIONとの親交について話を訊いた。



―それぞれのSupervsnでの役割を教えてください。
Peter_僕は商品管理をしています。 
Gavin_僕はクリエイティブディレクターとSupervsnのデザイナーです。
John_マーケティングをやっています。
Bethel_私はオペレーションマネージャーです。プレスみたいな役割ですね。

―今回来日している方以外にもメンバーはいらっしゃるのですか?
Gavin_あとStevenというマーケティング担当がいます。

―Gavinさんはどんな青春時代を過ごし、どういったカルチャーに影響を受けてきましたか?
Gavin_昔からスポーツがとても好きで、ユニホームや関連ウエアにもすごく魅力を感じていました。そこから、そういったウエアを着用していたヒップホップのミュージシャンなどにも注目するようになり音楽にのめり込み、次第に、ロックなどのジャンルの音楽も聴くようになりましたね。また学生の頃にスクリーンプリントをやっている友人がいて、やり方を教えてもらってデザインを始めたのが、今の活動へ繋がっていると思います。そういった意味では、どこかで学んだわけではなく、仲間やストリートからさまざまなことを教えてもらいました。15歳の頃ですね。

―将来的に服を作ることを仕事にしたいと思っていたのでしょうか?
Gavin_15歳の頃からデザイナーになることは想像してました。だから、夜通しでプリントをして、仲間が開くパーティに持って行って配ったり、そこで仲良くなった友人と自分たちでもパーティを開いたりするようになったのが、今のクリエイティブの根源になっているとも思います。



―その15歳からSupervsnを始める前までのキャリアを教えてください。
Gavin_クリエイティブな仲間が集まるコミュニティに属していたので、そこでデザインやコンサルタントの仕事をしたりしながら、スクリーンプリントの活動はずっと続けていました。ブランドからオファーがあればデザインもしてたけど、自分のブランドの動きは止めませんでした。メルローズでやっていたフリーマーケットで、Supervsnの前身ブランドと仲間のブランドとポップアップなんかもやったりして、そのキュレーションを任されたりもしていました。その時の仲間は、今ではみんな有名になっていますよ。



―Supervsnを始めようと思ったきっかけや動機はなんだったのでしょうか?
Gavin_Supervsnは4年前の2月に立ち上げたので今年で4周年になります。 ちょうど子どもが生まれたタイミングでスタートしました。“SUPER VISION”とは管理や指揮を取るといった意味があるので、単にブランドをやるだけではなく、コラボレーションの指揮を取ったりするような活動もするクルーとして名前をつけました。

―Supervsnを始めてから、現在のスタッフが集まったのですか?
Peter_もともとGavinがやっていたブランドのファンだったので、Supervsnが始まった時に、お祝いの連絡をしたんです。そこから話が進んでスタッフとして一緒に働くようになりました。
Bethel_その1年後くらいに私も入りました。
Gavin_そもそもSupervsnは、ブランドというよりもクリエイティブエージェンシーとしての側面が強いので、自分たちのウエアを作るというよりも、デザインやディレクションを提供をすることの方が多いんです。そういった活動の中で、先日、マイクロソフトとコラボレーションすることになったんですが、その際のやり取りなども、彼女が中心となって動いてくれました。
Bethel_そうですね。私はSupervsnに入る前はコーチェラ(※アメリカ最大の野外音楽フェスティバル)で働いていたんです。しばらく並行してどちらの仕事もやっていたのですが、私もPeterと同じようにGavinが作り出すものが好きでずっと見ていたし、もっと一緒にさまざまなクリエイティブな活動をしたいと思い、ここで働くことを決めました。



―Supervsnのコンセプトや、どういったものが創造の源となっているか教えてください。
Gavin_学生時代から始めたスクリーンプリントの活動から、いろんなクリエイティブコミュニティを経てきたことが僕の軸になっているので、それがSupervsnのコンセプトにも繋がっているとは思います。カメラを使ってクリエイティブなことをしたり、スポーツ選手のユニホームなどからインスパイアを受けたり、スーパーヒーローがどういった服を着ているかを見たりすることも、Supervsnに反映されていると思います。

―Supervsnを成立させるために、もっともコミットしているカルチャーはなんですか?
Gavin_1番はLAのカルチャーですね。中でも特に、2000年代初期の音楽やアートから強くインスピレーションを受けていますが、その一方で、現代の若い世代とコミットすることも大事だと思っています。ですから、まだ無名なアーティストを発掘して、今後スポットライトを当てられるようにサポートしたりもしています。世の中から目を向けてもらう機会がそれほど多くなかったり、恵まれない生活環境で育ちながらも素晴らしい才能を持っている子たちもいるので、そういった若いアーティストとのコラボレーションにも力を入れていますね。そしていつか、UNIONのようにいろんな世代への対応性もあり、世界中に知れ渡るようなブランドになっていきたいですね。



―現在のファッションシーンに置いてSupervsnはどんな存在でいたいと思っていますか?
Gavin_個人的には、Supervsnはファッションブランドではなく、エナジーブランドと思っています。ですからファッションも、クリエイティブ集団としての表現ツールのひとつとして捉えているんです。もちろんそれがカッコいいと思って続けているし、コラボレーション制作においてもファッションにカテゴライズするというより、ストーリーを紡いでいくことが、Supervsnとしての役目だと考えています。

―先ほど言われていたマイクロソフトとのコラボレーションは、そういった繋がりから生まれたものなのでしょうか?
Bethel_マイクロソフトが若い世代に人気があるブランドとコラボレーションしたがっていると、あるエージェンシーからオファーがあったんです。マイクロソフトとしては初めてのことだったらしいですね。Supervsn全体で取り組んだというよりは、Gavinがクリエイティブディレクターとして参画してコラボレーションしたという形です。
Gavin_意外なオファーだったので驚きました。でもモノづくりのストーリーを大切にしてくれたので、やりやすかったですね。ロゴもシンプルにデザインし、マイクロソフトらしいアイテムを考え、機能にこだわったコレクションになったと思います。



―UNIONオーナーChris Gibbsとの思い出があれば聞かせてください。
Gavin_若い時におばあちゃんの家の庭でスクリーンプリントを刷っていた時に、「すごくカッコいいモノができた!」と喜んでいたら、従兄弟に「そんなのまだまだだよ。UNIONに置かれるくらいのモノを作らないと」と言われてから、UNIONは好きじゃなかったですね(笑)。でも心のどこかで、いつもUNIONのことを気にしていました。そして20歳の頃に、自分たちでやっていたポップアップショップにたまたまChrisが来てくれたんです。そこでとても面白がってもらい、UNIONでも取り扱ってくれるようになりました。だからUNIONとChrisには、とても感謝しています。それと、以前東京に来た時に、恋人から「UNION TOKYOでお土産買ってきて!」とお願いされたんです。そしてそのお土産を渡した日に、結婚を約束してくれたという話もあって(笑)。だからUNION TOKYOへの思い入れも深いですね。

―Supervsnの今後の展望を教えてください。また、日本のファンへ向けてメッセージを。
Gavin_ブランドとしてもクリエイティブエージェンシーとしても、日本でもっと展開していきたいと考えています。日本からウエアを買ってくれるファンも多いし、東京に来ると僕に気づいてくれる人もいる。街にアートや音楽、ファッションが溢れていて、毎回良い刺激をもらうので、できれば年に1回くらいは来たいです。また日本のクライアントへのディレクション提供などもしてみたいですね。

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