KNOW THE LEDGE / TOOLS TOUR : #08 Kazuho Arai & Tsukasa Takabayashi / FAF

一朝一夕で成功を掴むことのないファッションの世界において、「Fake As Flowers(FAF)」は着々と信頼を積み重ねてきた。

2018年の始動からまもなく、国内外のアーティストが胸元で「FAF」のグラフィックを主張しだすと、理想的な正直線を描き、2021年には待望のフルコレクションを発表。そして、昨年9月には「TOKYO FASHION AWARD 2024」を受賞し、花の都パリへの門戸を開いた。

自身の写鏡とも言える必需品や仕事道具からパーソナリティーを紐解く「Tools Tour」の最新エピソードでは、「FAF」を主宰する荒井一帆と高林司の2人に嘘偽りなくデイリーユースしているアイテムを披露してもらった。

FAF プロダクトはこちらよりご覧ください。
※24SS 1st Deliveryは2月9日を予定
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Tsukasa(以下、T):僕らが所属する「YouthQuake」と「FABRICK®」のコラボシリーズは、まさに必需品のスターティングメンバーですね。PCケースやポーチ以外にも、スリッパやクッションカバー、トートバッグとかを作って。『THE PLUG』のPOP-UPでリリースしたんですけど、このときは「MIYOSHI RUG」、「MARUHIRO」、「麺散」とかともコラボレーションして、良い思い出ですね。

Kazuho(以下、K):左上にある“F”を模ったフラワーアートは、僕の彼女のお母さんが「BUENO-F」というオーダーメイドのフラワーショップを営んでいて、展示会のときに作ったものになります。花の専門誌『フローリスト』の表紙を飾ったり、業界では知られた存在で、昨年末も標縄(しめなわ)もお願いしました。生花ではなくドライだし、思い入れがあるからずっとアトリエに飾っています。



K:普段は基本的にバイク移動で、ここ4〜5年はずっとバイク生活ですね。今は「カワサキ」のKLXというオフロードタイプに乗っています。横には貼ってあるステッカーは、親交のあるブランドやレーベルのものになります。バイク移動のときに着けているグローブは、「ICE & TECHNO」。ヨコケンくん(横倉賢)のブランドですね。余談ですが、昔乗っていた原付は「スズキ」のアドレスV50でしたね(笑)。

T:「Bang & Olufsen」のヘッドフォンは、誕生日に(橋本)奎がくれました。言うまでもない音質の良さと抜群の没入感があって、調子良いですよ。

その横の鍵も俺のですね。「FAF」のキーホルダーとか色々束ねているカラビナは、2021年に「Sound Sports」と作ったもので、互いに音楽的なバックグラウンドがあるので、USB付き。



K:「SUBU」は、お互いに欠かせないよね。

T:そうだね。本当にずっと履いてます。好きが高じて、これまたコラボさせてもらいました。2024年春夏コレクションに登場する3Dニットを落とし込んで、立体的に仕上げてます。

本は事務所に置いてあるもので、デザインを組み立てるときの資料として。『TIGER PATTERNS』の下に置いてある『配色辞典』も面白いんですよ。大正・昭和期の色彩パターンがただただ書いてあって、CMYK値の記載もあって。「この組み合わせ、見覚えあるな」って思うことも少なくないですね。



K:あとはPrototypeシリーズのトート。よく使うのはメッセンジャーサイズの“001”、それのハーフサイズの“002”、あと今日使っている“007”ですね。ショルダーストラップのカスタマイズができるようになったのは、“006”以降です。

T:Prototypeシリーズは、メッセンジャーを作りたいと思う一方で普通のものを作っても仕方ないと感じていたので、そこから全部断ち切りになりました。「とりあえず作ってみよう」と行動に起こした試作が良くて、それをそのまま採用したカタチですね。前はブラックも展開していましたが、現在はホワイトのみ。オーナーの皆さんに自分らしく育ててもらうことをテーマにしています。

K:この取材の直後に僕たちは「TOKYO FASHION AWARD」のサポートの下、パリに行くんですけど、過去には現在の日本を代表するファッションブランドも数々選出されてきたアワードで、そこに「FAF」の名前を刻めたことは大変光栄ですね。YouthQuakeの活動や、ファッションに付随したカルチャー的な動きも含めて評価してくださり、ずっとやってきたことが受賞というカタチで報われたのかなと。

K:それで言うと、審査員の増田(晋作)さん。増田さんは2021年のデビューコレクションから見てくれている数少ない方で、今回は特に良い反応をしてくれて。別に言葉は発してないんですけど、めっちゃ頷いてくれましたね(笑)。折角の機会なので、良い弾みを作れたらと思っています。



Kazuho / FAF デザイナー
富山県出身。YouthQuake所属。18歳で上京し、今の「YouthQuake」メンバーと出会い、ファッションや音楽の世界に興味を持つ。 大学在学中、独学でファッションデザイン、グラフィックデザイン、縫製を学ぶ。 卒業後、2人組のDJユニット「Fake Ass Flowers」としてTsukasaと共に活動。 2018年にTsukasaと共にアパレルブランド「FAF」を立ち上げデザインを担当。最近ではアーティストの衣装制作を監修。

Tsukasa / FAF ディレクター
東京都出身。コンゴ民主共和国の父と日本人の母の間に生まれる。幼い頃から父親の影響でファッションや音楽に触れる。 大学在学中、独学にてファッションデザイン、グラフィックデザインを学ぶ。 卒業後都内セレクトショップにてバイヤー、サブマネージャーを経験。 2018年にKazuhoと共にFAFを立ち上げディレクションを担当。 都内を中心に活動するクリエイティブユニット”YOUTHQUAKE”にグラフィックやアーティストのマーチャンダイズのディレクションなども手掛けている。


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一朝一夕で成功を掴むことのないファッションの世界において、「Fake As Flowers(FAF)」は着々と信頼を積み重ねてきた。

2018年の始動からまもなく、国内外のアーティストが胸元で「FAF」のグラフィックを主張しだすと、理想的な正直線を描き、2021年には待望のフルコレクションを発表。そして、昨年9月には「TOKYO FASHION AWARD 2024」を受賞し、花の都パリへの門戸を開いた。

自身の写鏡とも言える必需品や仕事道具からパーソナリティーを紐解く「Tools Tour」の最新エピソードでは、「FAF」を主宰する荒井一帆と高林司の2人に嘘偽りなくデイリーユースしているアイテムを披露してもらった。

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※24SS 1st Deliveryは2月9日を予定
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Tsukasa(以下、T):僕らが所属する「YouthQuake」と「FABRICK®」のコラボシリーズは、まさに必需品のスターティングメンバーですね。PCケースやポーチ以外にも、スリッパやクッションカバー、トートバッグとかを作って。『THE PLUG』のPOP-UPでリリースしたんですけど、このときは「MIYOSHI RUG」、「MARUHIRO」、「麺散」とかともコラボレーションして、良い思い出ですね。

Kazuho(以下、K):左上にある“F”を模ったフラワーアートは、僕の彼女のお母さんが「BUENO-F」というオーダーメイドのフラワーショップを営んでいて、展示会のときに作ったものになります。花の専門誌『フローリスト』の表紙を飾ったり、業界では知られた存在で、昨年末も標縄(しめなわ)もお願いしました。生花ではなくドライだし、思い入れがあるからずっとアトリエに飾っています。







K:普段は基本的にバイク移動で、ここ4〜5年はずっとバイク生活ですね。今は「カワサキ」のKLXというオフロードタイプに乗っています。横には貼ってあるステッカーは、親交のあるブランドやレーベルのものになります。バイク移動のときに着けているグローブは、「ICE & TECHNO」。ヨコケンくん(横倉賢)のブランドですね。余談ですが、昔乗っていた原付は「スズキ」のアドレスV50でしたね(笑)。

T:「Bang & Olufsen」のヘッドフォンは、誕生日に(橋本)奎がくれました。言うまでもない音質の良さと抜群の没入感があって、調子良いですよ。

その横の鍵も俺のですね。「FAF」のキーホルダーとか色々束ねているカラビナは、2021年に「Sound Sports」と作ったもので、互いに音楽的なバックグラウンドがあるので、USB付き。







K:「SUBU」は、お互いに欠かせないよね。

T:そうだね。本当にずっと履いてます。好きが高じて、これまたコラボさせてもらいました。2024年春夏コレクションに登場する3Dニットを落とし込んで、立体的に仕上げてます。

本は事務所に置いてあるもので、デザインを組み立てるときの資料として。『TIGER PATTERNS』の下に置いてある『配色辞典』も面白いんですよ。大正・昭和期の色彩パターンがただただ書いてあって、CMYK値の記載もあって。「この組み合わせ、見覚えあるな」って思うことも少なくないですね。







K:あとはPrototypeシリーズのトート。よく使うのはメッセンジャーサイズの“001”、それのハーフサイズの“002”、あと今日使っている“007”ですね。ショルダーストラップのカスタマイズができるようになったのは、“006”以降です。

T:Prototypeシリーズは、メッセンジャーを作りたいと思う一方で普通のものを作っても仕方ないと感じていたので、そこから全部断ち切りになりました。「とりあえず作ってみよう」と行動に起こした試作が良くて、それをそのまま採用したカタチですね。前はブラックも展開していましたが、現在はホワイトのみ。オーナーの皆さんに自分らしく育ててもらうことをテーマにしています。

K:この取材の直後に僕たちは「TOKYO FASHION AWARD」のサポートの下、パリに行くんですけど、過去には現在の日本を代表するファッションブランドも数々選出されてきたアワードで、そこに「FAF」の名前を刻めたことは大変光栄ですね。YouthQuakeの活動や、ファッションに付随したカルチャー的な動きも含めて評価してくださり、ずっとやってきたことが受賞というカタチで報われたのかなと。

K:それで言うと、審査員の増田(晋作)さん。増田さんは2021年のデビューコレクションから見てくれている数少ない方で、今回は特に良い反応をしてくれて。別に言葉は発してないんですけど、めっちゃ頷いてくれましたね(笑)。折角の機会なので、良い弾みを作れたらと思っています。



Kazuho / FAF デザイナー
富山県出身。YouthQuake所属。18歳で上京し、今の「YouthQuake」メンバーと出会い、ファッションや音楽の世界に興味を持つ。 大学在学中、独学でファッションデザイン、グラフィックデザイン、縫製を学ぶ。 卒業後、2人組のDJユニット「Fake Ass Flowers」としてTsukasaと共に活動。 2018年にTsukasaと共にアパレルブランド「FAF」を立ち上げデザインを担当。最近ではアーティストの衣装制作を監修。

Tsukasa / FAF ディレクター
東京都出身。コンゴ民主共和国の父と日本人の母の間に生まれる。幼い頃から父親の影響でファッションや音楽に触れる。 大学在学中、独学にてファッションデザイン、グラフィックデザインを学ぶ。 卒業後都内セレクトショップにてバイヤー、サブマネージャーを経験。 2018年にKazuhoと共にFAFを立ち上げディレクションを担当。 都内を中心に活動するクリエイティブユニット”YOUTHQUAKE”にグラフィックやアーティストのマーチャンダイズのディレクションなども手掛けている。


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