進歩、実験、技巧。この積み重ねから誕生したISPA ユニバーサルは、自分が使用する製品に深い意味とつながりを求める人々の居場所を生み出す。パーツのモジュール化（パーツが交換可能で長く使える）や接着剤を使わないデザインなど、多数の工夫を取り入れたISPA ユニバーサルは、フットウェアの未来への道を開く。
内側も外側も、すべてのディテールに目的がある。接着剤を使わないのは、無駄を省くため。全体に使用されているBio-EVAフォームは、サトウキビ由来の生物原料を採用（Nikeは、二酸化炭素排出ゼロと廃棄物ゼロを目指すMove To Zeroプロジェクトの中で、石油由来の原料を別の原料に替えようと取り組んでいる）。さらに、コルクを40％使用した吸湿性の高いインソール2組が付属。1組が壊れても、シューズを丸ごと買い替えるのではなく、インソールだけを交換できる。
そんな目新しさに驚かされるかもしれないが、そのスタイルはNikeスニーカーの歴史に根差している。インスピレーションの源は、エア マックス 270、ズーム タイプ、ズーム ペガサス 37、ソーラーソフト HTMという、Nikeの4つのアイコンだ。ISPA ユニバーサルは、コンピュータを駆使したデータを利用し、伝統的なNikeのシューズをヒントに唯一無二の一足を生み出す。また、一足ずつ手作業で仕上げるため、同じものが二つとない独特の風合いが宿る。まさに気分を一新させてくれるシューズだ。
Nike ISPA：Improvise（即興）、Scavenge（探求）、Protect（保護）、Adapt（順応）の概念を融合する哲学。ISPAの今回のモデルでは、世界をより良い場所にするためのデザインソリューションとして、パーツのモジュール化や素材選びを探求。耐久性と製品寿命の向上、廃棄物の削減という指針に基づき、フットウェアデザインで、人と自然が調和して生きる世界の実現に貢献している。