KNOW THE LEDGE / INTERVIEW WITH “LISA LE STRANGE”

KNOW THE LEDGE / INTERVIEW WITH “LISA LE STRANGE”

『UNION』と親交の深いブランドをピックアップし、彼らの背景や最新コレクションのバックボーンを紐解くスペシャルインタビュー企画、“Brand Features”の最新エピソードでは、現代のアメリカ社会を形成する多人種の坩堝から生まれたアップカミングブランド、「LISA LE STRANGE(リサ レ ストレンジ)」(@lisa__lestrange)にスポットライトを当てる。

ブランドを主宰するAre bernard(アレ・ベルナルド)(@arebernard)は、日本全土にその才能を轟かせるほど豊富なデザイナーキャリアがあるわけではない。しかし、海を跨いだアメリカではスケーターをはじめ、深くアンテナを張り、先見の明を持った人々を中心に着々とファンを増やしている。



本編では、2022年春夏コレクションのデリバリーにともない、ブランドの立ち上げのきっかけやルーツ、そして“弟”と称するラッパーのMac Millerについて話を聞いた。

ーどのような文化から影響を受けて育ったのでしょうか?また、ブランド立ち上げのきっかけとなった原体験はありますか?

アメリカ南東部に位置するジョージア州アトランタが僕の故郷です。自然豊かな場所で、森の中で育ったため、まず最初に「自然」が思い浮かびました。そして、ヒップホップを筆頭に音楽が盛んな街ということもあり、多様な音楽はもちろん、ファッション、スケートカルチャー、アニメなども自分自身を構成するかけがえのないエッセンスです。ことファッションに限定するのであれば、小さい頃にAir Jordanを手にしたことが最初のきっかけです。それから< Stüssy>への愛が芽生え、初めてニューヨークに行った時に<Stussy>のショップを訪れたのですが、これがファッションの世界に足を踏み入れるきっかけとなったと記憶しています。



ー「LISA LE STRANGE」というブランド名は、日本語に訳すと“リサの奇妙な夢”といった具合でしょうか。これは実母の名前に由来しているそうですが、ここに込められた思いを教えてください。また、彼女はどのような人柄で、自身のクリエイティブにどのような影響を与えていますか?

すごくいいですね!いつかTシャツにプリントしてリリースしたいです(笑)。おっしゃる通り、「Lisa」は母親の名前であり、彼女は常にインスピレーションを与えてくれる存在です。母親は心の支えで、小さい頃は彼女が奏でる音楽を聴いて育ち、ファッションのセンスからおもしろいことまで、何でも教えてくれました。井の中の蛙だった小さな僕にとって、母が聴かせてくれた世界中の音楽はとても刺激的で、車の中ではR&Bやソウルミュージックをかけてくれましたね。

ーフォトグラファーやビデオグラファー、ペインターでもあるAreが、「LISA LE STRANGE」というブランドを立ち上げて、ファッションデザイナーになったのはなぜですか?洋服を通して表現したいことがあったのでしょうか?

もともと、僕はペインティングとドローイングが専門で、フォトグラファーやビデオグラファーの経験はほとんどありませんでした。ただ、アトランタには僕が作った洋服をクールに撮影してくれる、信頼の置けるフォトグラファーがいなかったので、ある日、自分で撮影しようと思い立ったんです。だから、今も必要であれば「LISA LE STRANGE」のキャンペーンやルックは自分で撮影しています。

ー2022年春夏コレクションには、どのようなテーマやインスピレーションがありますか?特にお気に入りのアイテムがあれば教えてください。

2022年春夏コレクションは、“ヒナギク”と“春の香り”がインスピレーションで、とても鮮やかな色彩とリラックスなムードが感じられるかと思います。お気に入りのアイテムは、フロントにミツバチのグラフィックをプリントしたスウェットシャツと、蝶とスカルをミックスしたグラフィックのポケットTシャツです。ミツバチという生き物は生態そのものがユニークですし、このポケットTシャツは絶対に着こなしで失敗することがない自信作かも(笑)。あと、蝶のホログラムを取り入れた半袖のボタンシャツもお気に入りですね。



ーあなたと「LISA LE STRANGE」にとって『UNION』とはどのような存在ですか?

『UNION』はクオリティーの面において、セレクトショップや業界全体の指針となるスタンダードな存在です。『UNION』に行けば、他のセレクトショップでは出会えない、誰も持っていないクールなアイテムに必ず出合える。ロサンゼルスは『UNION』で、『UNION』はロサンゼルスーーそんな特別な場所です。

ーそういえば、AreのInstagramでMac Millerの写真を見つけました。Malcolmは26歳で夭逝し、その類稀な才能を惜しむ声は今なお少なくありません。あなたにとって、彼はどのような人でしたか?

Are:あのMalcolmの写真は、2018年に彼がロサンゼルスで行う予定だった5thアルバム『Swimming』のツアーに向けたリハーサルの様子を撮影したものです。僕と彼は9年近い付き合いがあり、まさに弟のような存在でした。『Swimming』がリリースされた夜、僕がどれだけMalcolmのことを誇りに思っているか、ただただ「おめでとう!」と言ったことを覚えています。彼との思い出の写真やビデオは、個展ができるくらいの量があるので、いつか日本でも開催できたらと思います。




ー最後に、日本での思い出やお気に入りの場所があれば教えてください。また、次回の来日で予定していることはありますか?

日本はお気に入りの国のひとつです。ただ、最後に訪れたのが2019年12月になるので、早く再訪したい気持ちでいっぱいです。大好きな街は……やっぱり渋谷かな。最高のヴィンテージショップが数多くあり、『UNION TOKYO』はもちろん、中目黒の『BREAKFAST CLUB TOKYO』は懐かしいですね。今度はVERDYと親友のShoheiを誘って出かけるつもりです。もちろん、次回は京都や大阪にも行きたいと思っています。


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『UNION』と親交の深いブランドをピックアップし、彼らの背景や最新コレクションのバックボーンを紐解くスペシャルインタビュー企画、“Brand Features”の最新エピソードでは、現代のアメリカ社会を形成する多人種の坩堝から生まれたアップカミングブランド、「LISA LE STRANGE(リサ レ ストレンジ)」(@lisa__lestrange)にスポットライトを当てる。

ブランドを主宰するAre bernard(アレ・ベルナルド)(@arebernard)は、日本全土にその才能を轟かせるほど豊富なデザイナーキャリアがあるわけではない。しかし、海を跨いだアメリカではスケーターをはじめ、深くアンテナを張り、先見の明を持った人々を中心に着々とファンを増やしている。



本編では、2022年春夏コレクションのデリバリーにともない、ブランドの立ち上げのきっかけやルーツ、そして“弟”と称するラッパーのMac Millerについて話を聞いた。

ーどのような文化から影響を受けて育ったのでしょうか?また、ブランド立ち上げのきっかけとなった原体験はありますか?

アメリカ南東部に位置するジョージア州アトランタが僕の故郷です。自然豊かな場所で、森の中で育ったため、まず最初に「自然」が思い浮かびました。そして、ヒップホップを筆頭に音楽が盛んな街ということもあり、多様な音楽はもちろん、ファッション、スケートカルチャー、アニメなども自分自身を構成するかけがえのないエッセンスです。ことファッションに限定するのであれば、小さい頃にAir Jordanを手にしたことが最初のきっかけです。それから< Stüssy>への愛が芽生え、初めてニューヨークに行った時に<Stussy>のショップを訪れたのですが、これがファッションの世界に足を踏み入れるきっかけとなったと記憶しています。




ー「LISA LE STRANGE」というブランド名は、日本語に訳すと“リサの奇妙な夢”といった具合でしょうか。これは実母の名前に由来しているそうですが、ここに込められた思いを教えてください。また、彼女はどのような人柄で、自身のクリエイティブにどのような影響を与えていますか?

すごくいいですね!いつかTシャツにプリントしてリリースしたいです(笑)。おっしゃる通り、「Lisa」は母親の名前であり、彼女は常にインスピレーションを与えてくれる存在です。母親は心の支えで、小さい頃は彼女が奏でる音楽を聴いて育ち、ファッションのセンスからおもしろいことまで、何でも教えてくれました。井の中の蛙だった小さな僕にとって、母が聴かせてくれた世界中の音楽はとても刺激的で、車の中ではR&Bやソウルミュージックをかけてくれましたね。

ーフォトグラファーやビデオグラファー、ペインターでもあるAreが、「LISA LE STRANGE」というブランドを立ち上げて、ファッションデザイナーになったのはなぜですか?洋服を通して表現したいことがあったのでしょうか?

もともと、僕はペインティングとドローイングが専門で、フォトグラファーやビデオグラファーの経験はほとんどありませんでした。ただ、アトランタには僕が作った洋服をクールに撮影してくれる、信頼の置けるフォトグラファーがいなかったので、ある日、自分で撮影しようと思い立ったんです。だから、今も必要であれば「LISA LE STRANGE」のキャンペーンやルックは自分で撮影しています。

ー2022年春夏コレクションには、どのようなテーマやインスピレーションがありますか?特にお気に入りのアイテムがあれば教えてください。

2022年春夏コレクションは、“ヒナギク”と“春の香り”がインスピレーションで、とても鮮やかな色彩とリラックスなムードが感じられるかと思います。お気に入りのアイテムは、フロントにミツバチのグラフィックをプリントしたスウェットシャツと、蝶とスカルをミックスしたグラフィックのポケットTシャツです。ミツバチという生き物は生態そのものがユニークですし、このポケットTシャツは絶対に着こなしで失敗することがない自信作かも(笑)。あと、蝶のホログラムを取り入れた半袖のボタンシャツもお気に入りですね。



ーあなたと「LISA LE STRANGE」にとって『UNION』とはどのような存在ですか?

『UNION』はクオリティーの面において、セレクトショップや業界全体の指針となるスタンダードな存在です。『UNION』に行けば、他のセレクトショップでは出会えない、誰も持っていないクールなアイテムに必ず出合える。ロサンゼルスは『UNION』で、『UNION』はロサンゼルスーーそんな特別な場所です。

ーそういえば、AreのInstagramでMac Millerの写真を見つけました。Malcolmは26歳で夭逝し、その類稀な才能を惜しむ声は今なお少なくありません。あなたにとって、彼はどのような人でしたか?

Are:あのMalcolmの写真は、2018年に彼がロサンゼルスで行う予定だった5thアルバム『Swimming』のツアーに向けたリハーサルの様子を撮影したものです。僕と彼は9年近い付き合いがあり、まさに弟のような存在でした。『Swimming』がリリースされた夜、僕がどれだけMalcolmのことを誇りに思っているか、ただただ「おめでとう!」と言ったことを覚えています。彼との思い出の写真やビデオは、個展ができるくらいの量があるので、いつか日本でも開催できたらと思います。



ー最後に、日本での思い出やお気に入りの場所があれば教えてください。また、次回の来日で予定していることはありますか?

日本はお気に入りの国のひとつです。ただ、最後に訪れたのが2019年12月になるので、早く再訪したい気持ちでいっぱいです。大好きな街は……やっぱり渋谷かな。最高のヴィンテージショップが数多くあり、『UNION TOKYO』はもちろん、中目黒の『BREAKFAST CLUB TOKYO』は懐かしいですね。今度はVERDYと親友のShoheiを誘って出かけるつもりです。もちろん、次回は京都や大阪にも行きたいと思っています。


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