盛況のうちに終了した、フランスのクリエイティブチーム PABLO T-SHIRT FACTORY(以後、PTSF) のチェーンステッチでのエンブロイダリーのカスタムを起点としたワークショッププロジェクト PTSF X UNION TOKYO WORK SHOP “UNION FAIT LA FORCE"。初回となった今回は高度な技術とセンスを併せ持ったPTSFチームの刺繍職人も来日し、ライブ感のある刺繍を実演、ワークショップ目当てに来場したカスタマー達は、購入したPTSFのワークジャケットやパンツに名前やロゴなど思い思いの刺繍を依頼し、PTSFチームとコミュニケーションを取りながら店内は終始賑わいが絶えない和やかな時間となった。そんなPTSFの首領 PABLO 本人に立ち上げ当初のストーリーや今回のワークショップを開催することになった経緯、また彼らのクリエーションやバックグラウンドについて話を聞いた。
ーまずは、Pablo 本人とPTSFについて教えてください。
Pablo - ビジネスパートナーであるMenclarの2人で 2021年にPTSFをスタートさせたんだ。以前は、YARDというパリのマーケティングエージェンシーで一緒に働いていたんだけど、Menclarは、元々は大学の頃からの友達でもあるしビジネス的にもしっかり者である事から、クリエイティブマインドな僕とは相性もバランスもよく、気が付いたらデュオになっていたね。僕はPTSFのフロントマンで、彼が主にバックオフィスの全てのビジネスオペレーターとしてPTSF を支えてくれているんだ。
ー大学生の頃からMenclarと一緒だったのですね。その当時のエピソードがあれば教えてください。
元々はYARDで働いていた時に、個人的なプロジェクトとして、知り合いのプリント工場とTシャツを作っていたのが始まり。Pablo T-Shirt Factoryの名前もその頃からの名残で僕の名前がついているだけなんだ。創設当初はインスタグラムもプライベートアカウントでフォロワーも友達だけが40人くらいだけだったね。次第に口コミが広がって、友達のブランドの為にTシャツのプリントをし始めたんだ。だけど、休学中だった大学に復学することにして在学中の小遣い稼ぎ程度のつもりで、PTSFとしてオーダーを取れるようにEメールアドレスを開設したんだ。そしたら開設して2日後には既に200件くらいのメールが来ていて(笑)これは大変だなと思い、大学に戻りたかったから会社を設立するつもりは全くなかったけど、多くのファッション業界の人たちも興味を示してくれたりして、既に右腕であったMenclarと話し合って、PTSFに本腰を入れる事に決めたんだ。とても自然な流れだったよ。
ーそんな流れを経てPTSFが出来上がったんですね。PTSFがレギュラーで使用しているグラフィックがありますが、どのような意味や影響を受けて出来上がったのですか。
今回のコラボTシャツのバックプリントのデザインに起用したグラフィックは、Pan Africanとして大事な歴史的人物である Marcus Garveyが設立した会社、Black Star Lineのロゴを再構築してデザインしたんだ。Black Star Lineはアフリカと世界を繋ぐ為に設立された輸送機関で、黒人経済の発展に大きな影響をもたらしたんだよ。ブラックビジネスオーナーとして誇りを持っているし、このロゴは色んなコラボレーションでも使用して世界中のブランドと僕たちとの架け橋になっていて、とても大切なものになっているよ。
ーとても深い意味が込められているのですね。今回のワークショップ開催の経緯についてお聞かせください。
元々は知人を通したディナーパーティーでChrisに出会ったのを契機に、2023年の夏のPFW(パリメンズファッションウィーク)でUnion Los AngelesとPOP UP する事になったんだ。Chrisの方からコラボを提案してくれて、急遽決まった企画だったよ。同じ時期にAwake NY や、Undefeatedなどのブランドともポップアップをしたのも似たような経緯で、今回の東京は僕たちにとって初めてのパリ以外でのポップアップでとても嬉しいよ。PTSFとしてまた一段レベルが上がった気がしていて、Chrisにはこのような機会をくれて本当に感謝しているよ。
ー初めての東京だと聞いたのですが、日本へ来てみて感じたことを教えてください。
日本のヴィンテージカルチャーにはとても驚かされたよ。質の高さやキュレーションもそうだけど、特に今回のコラボにもあるフレンチワークも日本では理解されていて評価されていると感じたよ。UnionのChrisがフレンチワークウェアを好きなのもそうだけど、僕たちはフレンチのクラフトマンシップには誇りを持っていて、本物の ”ものづくり” をしていると思っているよ。日本にも似たようなものを感じる。東京はファッションが好きな人なら誰もが憧れていて、一度は訪れたい場所。LAやロンドンは何度も行ったことがあって、毎回帰りたくない気分になるけど、東京も同じ気持ちを感じていて、何度も戻ってきたい特別な場所になったね。
ー私達 UNION TOKYO としてもまた是非来日して欲しいです。またパリに戻ってからの今後のプロジェクトや展望をお聞かせください。
そうだね、PTSFはとても自然に始まったプロジェクトであって、最初の2年間はビジネスプランもなくとにかく目の前の事に夢中でここまでやってきた。最近は元々のプリントファクトリーに加えて、最近ではオリジナルのTシャツ(ボディ)の開発やPOP-UP スペースとしてのリテールにも注力し始めているんだ。今後もPTSFに来ればツールボックスのようになんでも揃っていて、色々なクリエイティブなアイディアを実現可能にできる場所、そんなクリエイティブスタジオにしていこうと思っているよ。
盛況のうちに終了した、フランスのクリエイティブチーム PABLO T-SHIRT FACTORY(以後、PTSF) のチェーンステッチでのエンブロイダリーのカスタムを起点としたワークショッププロジェクト PTSF X UNION TOKYO WORK SHOP “UNION FAIT LA FORCE"。初回となった今回は高度な技術とセンスを併せ持ったPTSFチームの刺繍職人も来日し、ライブ感のある刺繍を実演、ワークショップ目当てに来場したカスタマー達は、購入したPTSFのワークジャケットやパンツに名前やロゴなど思い思いの刺繍を依頼し、PTSFチームとコミュニケーションを取りながら店内は終始賑わいが絶えない和やかな時間となった。そんなPTSFの首領 PABLO 本人に立ち上げ当初のストーリーや今回のワークショップを開催することになった経緯、また彼らのクリエーションやバックグラウンドについて話を聞いた。
ーまずは、Pablo 本人とPTSFについて教えてください。
Pablo - ビジネスパートナーであるMenclarの2人で 2021年にPTSFをスタートさせたんだ。以前は、YARDというパリのマーケティングエージェンシーで一緒に働いていたんだけど、Menclarは、元々は大学の頃からの友達でもあるしビジネス的にもしっかり者である事から、クリエイティブマインドな僕とは相性もバランスもよく、気が付いたらデュオになっていたね。僕はPTSFのフロントマンで、彼が主にバックオフィスの全てのビジネスオペレーターとしてPTSF を支えてくれているんだ。
ー大学生の頃からMenclarと一緒だったのですね。その当時のエピソードがあれば教えてください。
元々はYARDで働いていた時に、個人的なプロジェクトとして、知り合いのプリント工場とTシャツを作っていたのが始まり。Pablo T-Shirt Factoryの名前もその頃からの名残で僕の名前がついているだけなんだ。創設当初はインスタグラムもプライベートアカウントでフォロワーも友達だけが40人くらいだけだったね。次第に口コミが広がって、友達のブランドの為にTシャツのプリントをし始めたんだ。だけど、休学中だった大学に復学することにして在学中の小遣い稼ぎ程度のつもりで、PTSFとしてオーダーを取れるようにEメールアドレスを開設したんだ。そしたら開設して2日後には既に200件くらいのメールが来ていて(笑)これは大変だなと思い、大学に戻りたかったから会社を設立するつもりは全くなかったけど、多くのファッション業界の人たちも興味を示してくれたりして、既に右腕であったMenclarと話し合って、PTSFに本腰を入れる事に決めたんだ。とても自然な流れだったよ。
ーそんな流れを経てPTSFが出来上がったんですね。PTSFがレギュラーで使用しているグラフィックがありますが、どのような意味や影響を受けて出来上がったのですか。
今回のコラボTシャツのバックプリントのデザインに起用したグラフィックは、Pan Africanとして大事な歴史的人物である Marcus Garveyが設立した会社、Black Star Lineのロゴを再構築してデザインしたんだ。Black Star Lineはアフリカと世界を繋ぐ為に設立された輸送機関で、黒人経済の発展に大きな影響をもたらしたんだよ。ブラックビジネスオーナーとして誇りを持っているし、このロゴは色んなコラボレーションでも使用して世界中のブランドと僕たちとの架け橋になっていて、とても大切なものになっているよ。
ーとても深い意味が込められているのですね。今回のワークショップ開催の経緯についてお聞かせください。
元々は知人を通したディナーパーティーでChrisに出会ったのを契機に、2023年の夏のPFW(パリメンズファッションウィーク)でUnion Los AngelesとPOP UP する事になったんだ。Chrisの方からコラボを提案してくれて、急遽決まった企画だったよ。同じ時期にAwake NY や、Undefeatedなどのブランドともポップアップをしたのも似たような経緯で、今回の東京は僕たちにとって初めてのパリ以外でのポップアップでとても嬉しいよ。PTSFとしてまた一段レベルが上がった気がしていて、Chrisにはこのような機会をくれて本当に感謝しているよ。
ー初めての東京だと聞いたのですが、日本へ来てみて感じたことを教えてください。
日本のヴィンテージカルチャーにはとても驚かされたよ。質の高さやキュレーションもそうだけど、特に今回のコラボにもあるフレンチワークも日本では理解されていて評価されていると感じたよ。UnionのChrisがフレンチワークウェアを好きなのもそうだけど、僕たちはフレンチのクラフトマンシップには誇りを持っていて、本物の ”ものづくり” をしていると思っているよ。日本にも似たようなものを感じる。東京はファッションが好きな人なら誰もが憧れていて、一度は訪れたい場所。LAやロンドンは何度も行ったことがあって、毎回帰りたくない気分になるけど、東京も同じ気持ちを感じていて、何度も戻ってきたい特別な場所になったね。
ー私達 UNION TOKYO としてもまた是非来日して欲しいです。またパリに戻ってからの今後のプロジェクトや展望をお聞かせください。
そうだね、PTSFはとても自然に始まったプロジェクトであって、最初の2年間はビジネスプランもなくとにかく目の前の事に夢中でここまでやってきた。最近は元々のプリントファクトリーに加えて、最近ではオリジナルのTシャツ(ボディ)の開発やPOP-UP スペースとしてのリテールにも注力し始めているんだ。今後もPTSFに来ればツールボックスのようになんでも揃っていて、色々なクリエイティブなアイディアを実現可能にできる場所、そんなクリエイティブスタジオにしていこうと思っているよ。